位・完全失業率過去最悪など、戦後最悪の不況続く
1998年11月30日
98年の日本は戦後最悪の経済状態に陥った。経済成長は戦後最大のマイナスを記録。企業のリストラ、倒産から失業率は最悪となり、雇用不安が強まった。物価下落が企業収益の悪化を招き、不況へと連鎖するデフレスパイラルに落ち込む危険性が叫ばれ、「平成大不況」という言葉さえささやかれた。 写真は、東京・新宿区のハローワーク
12兆円市場を耕せ 〜農業に進出する企業の新戦略〜
1998年11月30日
農業とは無縁だった企業が次々と農産物ビジネスに参入している。企業が農家と手を結んで、新しい商品の開発、生産、そして販売に乗り出している。12兆円と言われる農産物市場。そのビッグマーケットを狙って動き始めている企業の戦略を追う。
病院は生き残れるか 〜老朽化に悩む民間病院〜
1998年11月25日
天井からの水もれや壁のひび割れ、高度成長期に造られた多くの病院が今建て替えの必要性に迫られている。しかし半数近くの病院は資金の調達が出来ないため、建て替えに踏み切れないないのが現状だ。そうした中、患者や家族の声を積極的に生かし、出来るだけコストをかけずに病院の改造に取り組む試みが始まっている。今夜は、多くの病院が施設の老朽化にあえぐ中、どうすれば患者が求める医療施設が出来るのか考える。
国宝はいつ甦るのか 〜室生寺五重塔・台風の傷跡〜
1998年11月10日
台風による強風で大木が倒れ、屋根が押しつぶされた国宝 室生寺五重塔1か月半たった今も、具体的な修復計画が決まらず手つかずのままになっている。調査がすすむにつれ被害は予想を上回り、大がかりな修復が避けられないことが判った。1200年前に建てられて以来、記録にない事態だ。材料の不足も深刻、屋根の修復にかかせないヒノキの皮を確保するメドがたたない。国宝はいつ蘇るのか、室生寺五重塔修復への課題を検証する。
前線、台風第10号
1998年10月19日
九州南部に上陸、西日本縦断。和歌山で最大瞬間風速53.8m/s
災害概要
死者・行方不明者13名、負傷者71名
住家全壊34棟、半壊41棟
床上浸水3,471棟、床下浸水11,007棟など
(消防白書より)
概要
台風第10号は、10月11日にマリアナ諸島の西海上で発生し、発達しながら西北西に進み14日から15日にかけて台湾の東海上に北上した。その後南西諸島の北の海上を北東に進み、17日16時半頃鹿児島県枕崎市付近に上陸した。台風は九州南部から日向灘へ進み、17日21時頃高知県宿毛市付近に再上陸し、四国を経て18日00時頃岡山県玉野市付近に再上陸した。その後、中国地方を経て日本海を北東に進み、18日09時津軽半島沖で温帯低気圧に変わった。 この期間、日本付近に停滞した前線の活動が活発となった。 中部地方から九州地方にかけて広い範囲で大雨になり、長野県や四国地方の一部では期間降水量が400mmを超えた。また和歌山で最大風速29.3m/s(最大瞬間風速53.8m/s)を観測するなど、西日本や南西諸島を中心に最大風速が20m/s以上となったところがあった。17日には、沖縄県喜屋武岬で7.82mの有義波高を観測した。 兵庫県や香川県では高潮による浸水被害が発生した。
位・日本長期信用銀行、日本債券信用銀行が破たん、公的管理下に
1998年9月30日
98年の日本経済で最も注目を集めたのは、日本長期信用銀行の経営問題だった。住友信託銀行との合併交渉、公的資金投入の是非をめぐる与野党対立、債務超過認定を経て、10月に金融再生法に基づく特別公的管理(一時国有化)適用で決着。12月には同じ長期信用銀行の一角、日本債権信用銀行も特別公的管理に移行した。 写真は、特別公的管理の開始で、記者会見の席上、頭を下げる長銀の鈴木恒男頭取
位・和歌山市内でカレーにヒ素混入
1998年7月25日
犠牲者
4人死亡、63人中毒
7月25日、和歌山県園部で開かれた自治会の夏祭りで、ヒ素が混入されたカレーライスを食べた住民が吐き気や腹痛を訴え、4人が死亡、63人が病院で手当てを受けた。この事件以降、新潟市や長野県須坂市など全国各地で毒物や有害物質の混入事件が続発した。 写真は、和歌山カレー事件の林真須美被告(当時)が住んでいた家。塀には落書きや張り紙がびっしり
位・長野冬季五輪開催
1998年2月23日
日本の金メダルは5個
第18回長野冬季五輪は、20世紀最後の冬季五輪として、2月7日から16日間、長野市を中心に開催された。日本での五輪開催は、72年札幌冬季以来で26年ぶり3度目。長野大会には72カ国・地域から選手・役員3766人が参加し、冬季五輪としては史上最大規模となった。日本勢は計10個のメダル(金5、銀1、銅4)を獲得した。 写真は入場行進する日本選手団